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毎日新聞、偽日本食の肩を持つか [ニュース、時事ネタに一言。]

海外日本食:変わった味に”選別”必要?

 海外の日本料理店で出される「ちょっと変わった日本食」を“選別”する制度を、農林水産省が検討している。背景には日本食材の輸出もあるようだが、お役所が味付けにまで注文を付けることに疑問の声も少なくない。本当にそんな制度は必要なのだろうか。【位川一郎、バンコク浦松丈二、パリ福井聡、ニューヨーク高橋秀明】

◆確かに変な味

 バンコク郊外のデパートにある日本料理店「SAKURA」の名物はカレー天丼。ご飯の上に大きなエビ天が3本並び、カレーのルーがどっさり。カレーも天丼も確かに日本の味だが、ほんのり甘いエビ天の風味を激辛カレーが見事に打ち消している。

 タイ料理のスープを使った「トムヤンクン・ラーメン」などもあり、「どこが日本食か分からないが、なかなかいける」(日本人駐在員)との声もある。

 パリでも過去2年間に日本食レストランが3割も増え、総数は600店も。しかし、約9割が中国人の経営とみられ、日本人には「日本食まがい」と映る店も少なくない。日本貿易振興機構(ジェトロ)パリ事務所も材料や調理法、サービスを含め、大まかに「日本料理店」と認められる店のリストを1月中に発表するが、「せいぜい50店ほど」という。

◆農水の狙いは

 農水省によると、日本食を出す料理店は海外で2万~2万4000店(推計)。中でも米国は約9000店と10年前の2.5倍になった。ヘルシーで高品質というイメージが広がり、特にすしの人気が高い。

 しかし、食材や調理方法が日本食とかけ離れた店も多いため、松岡利勝農相が昨年11月、「本物の日本食を世界に広めたい」として「優良店」の指定制度を打ち出した。

 農相は「日本の農林水産物は世界の市場で十分受け入れられる」と主張する輸出促進論者。優良店構想には、沈滞する農業を食材の輸出増で元気にする狙いもある。具体化は同省の有識者会議で検討中で、07年度にスタートする予定だ。

◆新しい日本の味

 一方、この制度を疑問視する声も強い。洗練された日本料理店がそろうニューヨーク。多様な民族が暮らす町だけに、日本食がほかの国の料理と溶け合って生まれた無国籍風のフュージョン料理の店も少なくない。フレンチとのフュージョン料理を出すマンハッタンの「ゲイシャ」では、ワインと合わせたみそをトッピングしたサーモンの「押しずし」や、コンソメスープのように澄んだ「みそ汁」などが並ぶ。

 カリフォルニア州生まれのシェフ、マイケル・バーノンさん(37)は「素材の良さを生かす日本食に敬意を持っている」と日本食の「哲学」が宿っていることを強調。東京・築地から週2回、新鮮な魚介類を仕入れるこだわりぶりだ。「フュージョン料理だから認められないのだとしたら、不公平」と不満そう。

 米国人放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏も「日本こそ外国の料理をよりおいしくアレンジしてきた素晴らしい歴史がある国。ハヤシライスにカレーライス。日本の洋食はおいしい。実際、純粋な日本食が米国で受けるか、というと難しい。地味な味付けで少量を美しい皿に載せ食器までめでるなんて、米国人には無理。そもそも料理の安全性ならともかく、調理方法やメニューにまで国が口を出すことじゃない」とばっさり。有識者会議でも「排除の思想ではいけない」との声も出ているという。

海外でふと和食を食べたくなることがある。
日本料理屋の看板を見て入ったもののがっかりしたとはよく聞く話だ。
私も経験したことがある。

そんな日本人が美味しい和食にありつける店を認定する制度だ。

また、本当の日本食とうたって酷い料理を出す店もある。
そうしたインチキ料理屋を排除する制度でもある。

決して派生料理や他国の食文化と融合した無国籍料理を排除する制度ではない。

CoCo壱は本格インド料理との看板を掲げてはいない。
巷のラーメン屋や餃子屋も中国料理屋とは言っていない。
いわば派生料理はそれと同じではなかろうか。

繰り返すが派生料理を排除する制度ではない。
どうしてマイナスイメージにしか受け取れないのか。
この制度で困るのは、偽日本食で客を騙すレストランくらいだ。
毎日新聞の主張は、彼らの肩を持っているとしか受け取れない


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