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暴力も許されぬが、東京新聞の言論テロも見逃せない [ニュース、時事ネタに一言。]

加藤邸放火

 事実関係や犯行動機にいまひとつはっきりしないことがある。軽々に断定することは避けなければならないが、不穏で不気味な空気が事件の背景に感じられてしようがない。

 自民党の元幹事長・加藤紘一氏の山形県鶴岡市にある実家と事務所が全焼した。

 火の気のない実家の室内から出火し、これに関係したとみられる男が腹などを切って確保された。その後の警察の調べで、東京都内の右翼団体に属する男とわかった。

 事件があったのは終戦記念日の十五日夕刻で、加藤氏はこの日朝に強行された小泉首相の靖国参拝に疑問を投げかけ、批判する発言を、テレビなどで繰り返していた。

 加藤氏の言動を敵視する、あるいは好ましくないと考える勢力があったことは間違いないだろう。この事件が政治的テロであったのなら、見過ごすわけにはいかない。

 公安当局は、こういう疑いのある事件をこそ、注意深く丹念に全力で捜査し、背後関係も公にして、再発防止を徹底しなくてはならない。

 靖国問題に絡むと推測されるテロ行為は、今年七月に日経新聞東京本社に火炎瓶のようなものが投げつけられたほか、昨年と今年、小林陽太郎富士ゼロックス会長宅に銃弾が郵送されたり、火炎瓶が置かれるなどしている。日経の事件は昭和天皇発言メモのスクープ、小林氏の件では首相の靖国参拝に自重を求めた発言との関係が取りざたされた。

 今回被害に遭った加藤氏によると発言がメディアで伝えられるたび、地元事務所などに脅しの電話が入っていたという。そして「世の中が変だと思う。自由に政治家が物を言えなくなったら、気をつけなければいけない」と語っている。

 首相の参拝に異論のある自民党議員の中にも、表立って口を開きにくい状況を嘆く人がいる。中国や韓国との関係改善を期待する経済界でも同様の雰囲気があると聞く。

 立場や主張はどうあれ、自由な発言が許されなければ民主社会とは言えない。「敵か味方か」で短絡に他者を分かつ風潮が世の中をささくれ立たせる時代である。寛容な社会を守るには不断の努力が欠かせない。

 戦前の息苦しい時代を知る世代が去りつつある。若い人たちに、ぜひ当時の歴史勉強を、と勧める。読書には格好の夏休みでもあるから。

暴力で言論を封殺せんとする行為は許されまい。
その点のみは同意する。

言論に対しては言論で対応しなくてはならない。
言論に対して暴力での対抗は、議論を放棄したことになる。
暴力は決して許される行為ではない。
罪を犯した者は償う必要がある。

しかし、私から言わせれば東京新聞の言論テロも見逃すわけにはいかない。

歴史勉強せねばならぬのは、東京新聞だ。
紙面を冷静に、客観的に、見直していただきたい。
間違いだらけ、捏造だらけ、曲解だらけではないか。
都合のいい言論を繰り返し、世論を誘導しようとする。
その態度を改めるべきだ。
この夏休み、自らを見つめ直すいい機会ではないだろうか。

-------蛇足。
この社説を読んで靖国について勉強した者がいるとしよう。
何人が東京新聞の過ちに気付くであろうか。


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コメント 1

ファイブ

確かちょっと前に例の扶桑社の教科書選定うんぬんかんぬんで爆弾だか火炎瓶だか放火だかされてた教育委員会の人の家とかありませんでしたかね?それはテロじゃないんですか?自分たちの言い分を表明する人にはテロで言い分に反する人には無視ってそんな態度真の言論機関ですかね。なんせ自分たちのイデオロギーだけで動くのはいいかげんやめなさい、各種マスコミは。
ところで、ご丁寧にコメントへのお答えいただきありがとうございます。ご苦労さまです。今後もすばらしい記事を期待しております。
by ファイブ (2006-08-21 15:57) 

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